北海道新幹線想定ダイヤ Vol.2
 盛岡以南に存在する半径4000mカント155mmの曲線に於いてカント修正が行われない可能性を 考慮して、公表されたFASTECH360の設計諸元と半径4000mカント155mmの乗り心地限界速度より盛岡以南の 最高速度を330km/hとして修正計算を行いました。
 カントが200mmに引き上げられるのが好ましいのは当然ながら、スラブ軌道という事もあるので可能性は 無視できないものだろうと思われます。

基準運転時分  運行ダイヤ



●基準運転時分
 大宮〜盛岡間のみを記す。

 まず盛岡停車の速達列車から。
東京から
の実キロ
駅間
キロ
駅  名 駅間
最高
速度
運転曲線駅間所要 余裕時分 基準時分 停車駅間
所要時分
停車駅間
平均速度
定速
区間
加減速区間
下り 上り 下り 上り 下り 上り 下り 上り 下り 上り
31.3
80.3
109.0
152.4
178.4
213.9
255.1
286.2
325.4
363.8
385.7
406.3
431.3
448.6
463.1
496.5
49.0
28.7
43.4
26.0
35.5
41.2
31.1
39.1
38.4
21.9
20.6
25.0
17.3
14.5
33.4
大    宮
小    山
宇  都  宮
那 須 塩 原
新  白  河
郡    山
福    島
白 石 蔵 王
仙    台
古    川
くりこま高原
一  ノ  関
水 沢 江 刺
北    上
新  花  巻
盛    岡
275
275
330











330
6'23

4'48
6'33
7'36
5'45


7'51

7'49

2'41
12'05

8'06




9'47
8'38





7'46
12'16

8'04




9'34
8'50





7'25
1'00






0'30
1'00





0'30
0'30






1'00
0'30





1'00
13'00
6'30
8'00
5'00
6'30
7'45
5'45
10'15
9'45
7'45

8'00

2'45
8'15
13'00
6'15
8'00
5'00
6'30
7'45
5'45
10'30
9'30

7'45

8'00
2'45
8'30



1:02'45







36'30





1:02'45







36'30





281.2







281.3





281.2







281.3


 最高360km/hの場合に比べ下りで7分45秒、上りは8分の所要時分増となる。


 そして盛岡通過の場合独自の変更点。
駅  名 運転曲線駅間所要 基準時分
加減速区間
下り 上り 下り 上り
新  花  巻
盛    岡
6'23 6'22 6'30 6'30
 こちらは大宮〜盛岡間トータルで上下共に8分の所要時分増となる。



●運行ダイヤ
 概要は以前記した通りで時刻がそれと異なるだけなので、速達列車主要駅のみの記載とする。

 ○下り
列車番号 3005B 3055B








5




55
東    京
上    野
大    宮
宇  都  宮
福    島
仙    台
盛    岡
八    戸
新  青  森
新  函  館
札    幌


81330


91715


102715
110345
114430
75600
75945
81430
83400
90115
91845
95330
101100
102845
110445
===

82015
83615


94000
101815

105745
113415
121915
81600
82115
83715
85645
91845
94130
102215
104145
105915
113515
===
所要時間 3:48'30 4:03'15
表定速度 271.8km/h 255.3km/h

 ○上り
列車番号 3004B 3054B








4




54
札    幌
新  函  館
新  青  森
八    戸
盛    岡
仙    台
福    島
宇  都  宮
大    宮
上    野
東    京

80645
84245


95315


105730

111600
72700
80745
84415
90115
91845
95445
101100
103815
105830
111230
===

73230
80830

84700
92630


103045
104645
105200
64830
73330
81000
82700
84945
92800
94415
101130
103145
104745
===
所要時間 3:49'00 4:03'30
表定速度 271.2km/h 255.1km/h
 この約8分という所要時分差が、果たして競争力にどの程度の影響を与えるのだろうか。数十分異なると いうのであればともかく、8分差で最速達列車の所要時分が3時間49〜50分とあっては定量的な評価は困難と 言わざるを得ないだろう。
 だがしかし、そうであれば尚の事、たかが8分と侮らずにカントを200mm程度まで引き上げ、できるだけの事を 行ってから札幌開業に臨むべきではなかろうか。

 なおこのケースとは逆に新函館以北で405km/h運転を行う場合も考えてはみたが、概算してみた所3分弱の差に 留まるので、営業運転目標とされていない速度に具体的に触れるのはひとまず止めておくこととする。



 念の為記しておきますが、以上は既設設備等一部の例外を除いて全て公表された計画を下敷きとして 独自に試算したものです。あくまで一個人の試案ですので、検索等で来られた方は誤解の無き様。
 なお、引用は幾らでも御自由にどうぞ。

○履歴
 (当初の北海道新幹線想定ダイヤ分については略す)
 最高速度を大宮〜宇都宮間275km/h、宇都宮〜盛岡間330km/hに抑制:2005/5/10
 修正(八戸前後の制限速度取扱ミス):2005/5/22


参考資料:前述の当初北海道新幹線想定ダイヤに同じく
(C)2005 far-away(◆farawagyp.)

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